瞳孔散大筋 のバックアップ(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 瞳孔散大筋とは、眼球瞳孔(虹彩に囲まれた穴の部分)を広げる働きのある筋で、瞳孔の周囲の虹彩にある。平滑筋で、自律神経交感神経支配を受ける。拮抗筋瞳孔活躍筋

言語表記発音、読み方
日本語医学瞳孔散大筋どうこうさんだいきん
英語dilator pupillae (muscle)ディレイター・ピューピリ―(・マッスル)
dilator muscle of pupilディレイター・マッスル・オブ・ピューピル
ラテン語musculus dilator pupillae,
m. sphincter pupillae
ムスクルス・ディラトール・プピラエ

 瞳孔散大筋は、虹彩の後縁には虹彩上皮があるが、瞳孔散大筋は、これにぴったり沿うように薄く伸び広がっている。筋線維は瞳孔の中心から周囲に向かうように放射線状に配列する。瞳孔散大筋が収縮すると、瞳孔散大筋が虹彩を外側に引っ張る形になり、瞳孔が大きくなる。

 瞳孔散大筋は平滑筋で、交感神経によって調節される。

 今見ているものが暗すぎて見にくいとき、自律神経により瞳孔散大筋が収縮し、瞳孔を通って眼球内に入る光の量を増やす。これは暗い時に起こるので、暗いときに瞳孔は開く。

カテゴリー: 感覚器 | | 平滑筋

 
 

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