腟円蓋 のバックアップ(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 腟円蓋とは、または膣円蓋とは、のもっとも上部(奥)で行き止まりになっている部分のこと。円蓋とはドーム状になっている天井の意味。腟と子宮との接続部(外子宮口子宮腟部)もここにある。

 の内側から見ると、子宮の入口(外子宮口)は子宮腟部という盛り上がりの上にある。子宮腟部の盛り上がりの周囲を取り巻く場所が腟円蓋である。腟円蓋は特に後部で広がっている(後腟円蓋)。これは、子宮と腟がまっすぐにつながっておらず、腟の上端よりも少し前方の壁に子宮が斜めについているから。

 後腟円蓋の場所は、腟の外側に腹膜腔が近づいていて重要。腹膜腔のこの場所は直腸子宮窩ダグラス窩)という場所。ダグラス窩にたまっている液体を採取するときは、腟内から膣円蓋(後腟円蓋)の場所に注射針を指して採取する(ダグラス窩穿刺)。

 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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