臓側胸膜 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2012-01-04 (水) 18:54:45)
- 2 (2017-07-26 (水) 13:22:09)
臓側胸膜(ぞうそくきょうまく)とは、肺の周囲を二重に囲んでいる胸膜のうち、肺の表面にピッタリと張り付いているほうのこと。肺にぴったりくっついていない方は、胸壁(肋骨と肋間筋などのある胸の壁)にピッタリくっついているほうで、これを壁側胸膜という。2層の胸膜、臓側強膜と壁側胸膜はひとつづきの膜で、合わせて袋状になっている。2層の胸膜がつながっている地点は、肺に血管と気管支が出入りする肺門を囲む位置で、ここで胸膜は折り返されている。臓側強膜と壁側胸膜のすき間は胸膜腔と呼ばれ、周囲を胸膜で囲まれた、通常は少量の漿液(胸膜液)だけが入っている空間。胸水がたまるのはこの胸膜腔。
臓側胸膜は肺の表面にピッタリくっついているので、肺のいくつかの切れ込み(右肺は3葉、左肺を2葉に分かれる)の部分でも、切れ込みの奥まで肺を覆う。
胸膜の表面は、腹膜と同じく、中皮細胞が1層シート状になって覆っている。