中心管
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
中心管とは、中枢神経系の中にある空洞(=脳室)のひとつ。主に脊髄の内部にあり、一部は延髄にもある。脊髄のいちばん下まである細長い穴。上部で第4脳室につながる。脊髄中心管ともいう。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 中心管 | ちゅうしんかん |
脊髄中心管 | せきずいちゅうしんかん | ||
英語 | central canal | セントラル・キャナル | |
central canal of the spinal cord | セントラル・キャナル・オブ・ザ・スパイナル・コード | ||
ラテン語 | canalis centralis | カナリス・ケントラーリス |
中心管は、脳室の中で一番下部にある細い管。第4脳室よりも上の脳室と同じく、空洞の内部には脳脊髄液が流れる。また、中心管の内側の壁は上衣細胞でできた層でおおわれる。
中心管は上部で延髄の中を通っていて、この部分を延髄中心管と呼ぶこともある。中心管は、途中で空洞が広くなる場所はなく、脊髄のもっとも下部で少し太くなっていることがある(=終室)。また、成人では内部の空洞が埋まってしまい、穴ではなくなってしまっている箇所があることもある。