延髄
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
延髄とは、脳の部分の一つで、中脳、橋とともに、あわせて脳幹と呼ばれる部分。延髄は脳幹の中でもっとも下(脊髄の側)にあり、脊髄ととなりあっている。延髄の上には橋がある。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 延髄 | えんずい |
ラテン語・英語 | medulla oblongata | (ラテン語読み)メドゥラ・オブロンガータ (英語読み)メダラ・オブロンガータ |
延髄は、太いところで太さ2~3cmぐらい、長さも数cmの小さな場所だが、脳と脊髄をつなぐ重要な神経がみな通過する場所なので、この場所が障害されるとその場所によって運動機能や感覚機能などが失われる。また、人体の生存に必須な機能をもつ脳幹の中でも特に、循環器系や呼吸器系などの機能(いわゆる植物性機能)と呼ばれる働きを制御する中枢を含んでいるので、この部位の神経細胞が死んでしまうと、脳が体を維持する機能がなくなる、脳死の状態になってしまう。