二重神経支配
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
二重神経支配とは、あるひとつのもの(筋肉、内臓など)に、2つの別の神経が来ていて、その筋や内臓の持っている1つの機能が、2つの神経によって制御されていること。神経支配とは、神経が働きを制御していること。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 二重神経支配 | にじゅうしんけいしはい |
筋の場合、2つの別々の運動性神経が協力して1つの筋を収縮させるときに使う。内臓の場合は、ある内臓の働きが交感神経と副交感神経とによって、逆向きに(拮抗的に)調節されているときに使う言葉。
筋の二重神経支配の例は、僧帽筋(副神経と頚神経叢)、胸鎖乳突筋(副神経と頚神経叢)、深指屈筋(正中神経と尺骨神経)、大内転筋(閉鎖神経と坐骨神経)など。