内臓脂肪

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 内臓脂肪とは、体内の内臓の周囲などにつくられる脂肪組織のこと。特に腹部の内臓周辺にたまりやすい。

言語表記発音、読み方
日本語医学内臓脂肪ないぞうしぼう
英語visceral fat tissueヴィセラル・ファット・ティシュ-
visceral adipose tissueヴィセラル・ディポウズ・ティシュ-

 摂取した栄養分に比べて使用した栄養分が少ないとき、余った分は脂肪組織脂肪細胞に蓄積され、逆に摂取した栄養分のほうが少ないときに、脂肪細胞に蓄積されていた栄養分が使われる。

 内臓脂肪がつく場所は、内臓と内臓の表面にある腹膜(腹部にある漿膜)の間のすき間。また、2枚の腹膜によってつくられる膜状の構造(腸間膜大網など)の場合、その間のすき間や、腹膜が内臓と直接接していない箇所の腹膜の裏側などにも蓄積する。

 余った栄養分が脂肪組織として蓄積されるとき、男性では女性に比べて、(皮下脂肪としてよりも)内臓脂肪として蓄積されやすい。

カテゴリー: 腹部 | 結合組織

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。