外耳
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
外耳とは、感覚器としての耳のうち、頭部から飛び出している耳の部分(=耳介)や耳の穴(=外耳道、耳道)とその奥の鼓膜までをさす。つまり、日常生活で「耳」といえば、解剖学的には外耳のこと。鼓膜よりも奥は中耳で、その奥に内耳がある。外耳は音を中耳に伝えやすくするはたらきがある。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 外耳 | がいじ |
英語 | external ear | エクスターナル・イアー | |
ラテン語 | auris externa | アウリス・エクステルナ |
耳は、音を聞く、つまり聴覚の感覚器(=聴覚器)と、体の平衡感覚をとらえる感覚器(=平衡覚器)の2つの働きを持っているが、音を聞くための器官としては、外耳、中耳、内耳がすべて関与する。平衡覚は内耳だけ。音は空気の細かい振動として伝わってくるので、外耳では、これを効率よく集めて、中耳の鼓膜に伝える役目がある。