性ホルモン
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
性ホルモンとは、男性ホルモン(=アンドロゲン)と女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)をあわせて呼ぶ言い方で、男性・女性に特有の体の特徴やその変化を作り出すのに関与するホルモンのこと。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 性ホルモン | せいホルモン |
英語 | sex hormone | セックス・ホーモン |
男性ホルモンは主として精巣から、女性ホルモンは主として卵巣から分泌されるので、精巣と卵巣をあわせた言い方である性腺(=生殖腺)をつかって、性腺ホルモン(生殖腺ホルモン)という言い方もする。また、男性ホルモンも女性ホルモンも、ステロイドホルモンなので、性ステロイドという言い方もある。
アンドロゲン、エストロゲン、プロゲステロン以外のホルモンでも、生殖機能に直接、間接に関与しているホルモンはたくさんあるが、それらは性ホルモンとはふつう呼ばない。たとえば、アンドロゲンやエストロゲンなどの分泌を増やす調節ホルモン(=黄体形成ホルモン;LH)や、乳腺からの乳汁の分泌を刺激するプロラクチン、分娩時の子宮の収縮を行わせるオキシトシンなどがそれにあたる。
カテゴリー: 生殖器系 | 男性生殖器系 | 女性生殖器系 | 精巣 | 卵巣 | 物質名 | ホルモン | ステロイドホルモン