肩甲下部

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 肩甲下部とは、体の部位の名前で、背部(背中)の一部。肩甲骨よりも下で、肋骨のある部分のこと。背中を上中下の3つにわけたとき、中ほどの3分の1ぐらいを占める。

言語表記発音、読み方
日本語医学肩甲下部けんこうかぶ
英語infrascapular region *インフラ-スピュラー・ージョン
ラテン語regio infrascapularis *レギオ・インフラ-スカプラリス
* infra- は、「〇〇の下」「〇〇より低い」を意味する接頭語。たとえば infrared (IR) は赤外線(赤よりも周波数の低い光)のこと

 背部正中(中央部)には脊柱部があって、その両側は、上から肩甲部、肩甲下部、腰部に分けられる。肩甲下部の上方の境界は肩甲骨の下縁の高さ、下方の境界は肋骨のあるところまで。肋骨によって囲まれている部分を胸郭というので、肩甲下部は胸郭の下半分を占める。内側には脊柱部、外側には側胸部がある。

図:肩甲下部 *1
肩甲下部はピンク色(  )の部分。脊柱部の両側にあり、上は肩甲部、下は腰部
肩甲下部

カテゴリー: 体の部位 | 胸部


*1 Source: BodyParts3D, © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under CC表示 継承2.1 日本 80x15.png
 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。