脂肪

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 脂肪とは、

  1. 体を作っている物質のひとつで、中性脂肪ともいう。物質名としては、トリグリセリドと呼ばれ、グリセリン(グリセロール)1分子に対して最大で3分子の脂肪酸が結合してできる高分子化合物。水に溶けにくく、油に溶けやすい。体内では、体の構成物質でもあり、代謝によってATPを作り出すためのエネルギー源でもある。食べ物に含まれる栄養素で、体内で余った分は、脂肪細胞細胞内に大量に貯蔵する性質がある。
  2. 物質としての脂肪をたくさん含んでいる体の構造のこと。脂肪細胞をたくさん含む脂肪組織からできている。皮膚の下にある皮下組織の脂肪組織が増えて厚くなったもの(皮下脂肪)や、内臓の周囲の脂肪組織(内臓脂肪)などを指す。肉の脂身(あぶらみ)もこれ。
 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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