錐体細胞

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 錐体細胞とは、円錐、三角錐、四角錐などの「錐」の形をした細胞につけられた名前。主に、大脳皮質神経細胞の一種、または眼球網膜錐体錐状体)をつくる細胞の2つが有名。これらの日本語名は同じだが、英語名は異なる。

目次
 

大脳皮質の神経細胞の錐体細胞

 錐体細胞とは、大脳皮質にある神経細胞の一種。大型の神経細胞で、特徴的な錐の形をした細胞大脳新皮質にもあるし、海馬などの大脳辺縁系の大脳皮質にもある。錐体細胞は層になって並んでいて、錐体細胞層と呼ばれる。

言語表記発音、読み方
日本語医学錐体細胞すいたいさいぼう
英語pyramidal cell*ミダル・
* pyramidal は pyramid ピラミッドの形容詞形。エジプトのピラミッドは四角錐だが、pyramidは四角に限らず、塔のように先がとがっているものを呼ぶ

大脳新皮質の錐体細胞

海馬の錐体細胞

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眼球の網膜の錐体細胞

 錐体細胞とは、眼球網膜で光を受ける細胞(=視細胞)の一種。もう一種は、杆体細胞。網膜の視細胞層に並んでいる。錐体細胞には3種あり、それぞれもっている色素が違う。これにより、これらの錐体細胞は異なった色を感知する。

言語表記発音、読み方
日本語医学錐体細胞すいたいさいぼう
英語cone cell*ーン・
* cone は主に円錐をさす言葉。ソフトクリームのコーンや、道路工事のときの注意喚起、誘導に使うコーン(パイロン)がこの形

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