黄体細胞
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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黄体細胞とは、ルテイン細胞とも呼ばれ、卵巣の黄体の中にびっしりとつまっていて、黄体の構造を作り機能をになっている細胞。黄体は排卵後の卵胞が変化してできる構造。もともとは卵胞の壁を作っていた細胞が、黄体細胞になる。黄体細胞からは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌される。
顆粒層黄体細胞と卵胞膜黄体細胞 †
卵胞の壁を作っていた細胞のうち、内側の顆粒層の細胞が、その後の卵巣の主な細胞となる。顆粒層の細胞から変化してできた黄体細胞を顆粒層黄体細胞という。顆粒層の外側の内卵胞膜の細胞は、黄体では卵胞膜黄体細胞と呼ばれ、顆粒層黄体細胞の外側の層をつくる。
卵胞膜黄体細胞は、主にプロゲステロンを分泌し、顆粒層黄体細胞はエストロゲンとプロゲステロンを分泌する。
通常、黄体細胞(ルテイン細胞)といえば、顆粒層黄体細胞と卵胞膜黄体細胞とをあわせて呼ぶことが多いが、狭い意味では、顆粒層黄体細胞だけを黄体細胞(ルテイン細胞)と呼ぶこともある。