黄体
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
黄体とは、卵巣の中にあって、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)を分泌する直径1~2 cm 以上ある球状の構造。黄体細胞が集まってできている。排卵後の卵胞が変化してできる。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 黄体 | おうたい |
ラテン語・英語 | 単数 | corpus luteum | (英語読み)コーパス・ルーティアム (ラテン語読み)コルプス・ルテウム |
複数 | corpora lutea | (英語読み)コーポラ・ルーティア (ラテン語読み)コルポラ・ルテア | |
英語 | yellow body* | イエロー・ボディ |
* | あまり専門用語っぽい使われ方をしない言葉 |
通常の卵胞が卵巣の中で成長すると、その中の卵細胞が卵巣外に排卵される。排卵後に卵巣内に残った、卵胞の壁をつくっていた細胞がさらに増殖して変化した細胞(=黄体細胞)からできている。
黄体はいつでも卵巣にあるわけではない。卵巣の中に黄体がある時期は、月経周期の後半(排卵後から月経まで)、妊娠中などの黄体ホルモンが必要な時期だけ。