基底膜 のバックアップ(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 基底膜とは、ある種の細胞結合組織との間にある非常に薄い。すべての細胞にあるわけではなく、上皮脂肪細胞筋細胞シュワン細胞などでみられる。細胞の足場のような層。上皮でよく発達していて、シート状の上皮と、上皮の下にある結合組織との間には1層の基底膜が挟まっている。ちょうど、お花見のときに、芝生(結合組織)に直接座るとチクチクしたりぬれたりするので、レジャーシート(基底膜)を敷いて、その上に人々(細胞)が座っている感じ。

 基底膜は、細胞膜とはまったく違うもの。細胞膜は細胞の表面にある細胞の一部だが、基底膜は細胞がつくって周囲に分泌した物質からできている。細胞膜は脂質二重膜からできていて、水溶性の物質を通さず、細胞の内外を区切っているが、基底膜はコラーゲンIV型コラーゲン)などタンパク質が網の目になっているだけで、水溶性の物質は自由に通り抜けられる。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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