小脳 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
小脳とは、中枢神経系に属する脳の部分のひとつで、ヒトの脳では大脳の次に大きい部分。大脳は脳の大部分を占めているが、それよりも後下方、後頭部の中にある。体の運動の調節を行う中枢として、脳幹など、脳のほかの部分を制御する場所である。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 小脳 | しょうのう |
英語・ラテン語 | cerebellum (*1) | (英語読み)セリベラム (ラテン語読み)セレベルム |
*1 ラテン語で「脳」を意味する cerebrum(大脳)の語尾が、小さいもの(小さい脳)を意味する -llum になったもの
小脳の位置 †
後頭部を触ったとき、首(頚部)の後ろ側の上にあるふくらみは、内部に小脳がある箇所である。
小脳は、脳幹と接続されている部位で、脳幹、特に橋の背側にある。小脳と橋との間には、第4脳室がある。それを囲むように、小脳と他の脳幹の部位とをつなぐ太い線維束がある。上方から順に、上小脳脚、中小脳脚、下小脳脚が左右1対をなして、それぞれ中脳、橋、延髄との間を接続している。
小脳の構造 †
小脳の分け方 †
もっとも原始的な小脳を原小脳(原始小脳)、次に古い部分を古小脳、新しい部分を新小脳という分け方がある。