線維束
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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線維束とは、または繊維束とは、線維(=繊維)が集まってたばになった状態の構造。線維とは、ごく細い糸状の構造のこと。
* 「線」と「繊」ではどちらの漢字も使うが、医学用語ではどちらかというと「線」の字を使うことが多い。異体字を参照 ** fibre は英国式のつづり。発音は同じ |
線維束という言葉がよく使われる例は、下の通り。
- 筋線維束
- 筋肉をつくっている細胞(=筋細胞)は1つ1つが細長いので、筋線維とも呼ばれる。この筋線維が集まってたばになったものが筋線維束。筋線維束がたくさん集まって1つの筋になる。
- 神経線維束
- 体中を走る「神経」のこと。神経とは、神経細胞からのびる神経線維(軸索など)がたくさん集まっているもの。また、脳や脊髄などの中枢神経系のなかで、神経線維が集まって通っている場所があちこちにあり、それらも線維束と呼ばれる。
カテゴリー: 形