底屈 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2008-08-26 (火) 01:24:01)
- 2 (2012-01-04 (水) 18:53:45)
- 3 (2012-06-23 (土) 18:35:57)
底屈とは、足首や、足の指の付け根や途中の関節の動きの向きについて説明する言葉で、それぞれの関節を、足の裏(=足底)の方向に折り曲げる運動の向きのこと。具体的には、
- 足首の運動では、つま先立ちするときのように、足(=足首から先)を下腿(=すね)からまっすぐにする運動を指す
- 足の指の付け根(=中足指節関節)や指の途中の関節(=指節間関節)では、足指を足底の側に折り曲げる運動を指す
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 底屈 | ていくつ |
英語 | plantar flexion | プランター・フレクション |
底屈と反対の向きの動きを背屈という。ちなみに、手(手首、手指)については、底屈は使わず、手のひら(=手掌)側に曲げることを掌屈(しょうくつ)という。
底屈は、本来、みなその関節の「屈曲」の動きと定義されているので、屈曲と呼んでもよい。しかし、たとえば足首の場合、足の裏側に曲げる運動で、すね(下腿)と足はまっすぐになるので、感覚的にはこちらが伸展の運動で、足の甲(=足背)を上げる(反らす)運動が屈曲のように感じてしまう。そこで、足首の運動は「屈曲」と「伸展」の他に、足底の側に曲げる=「底屈」と、足背の側に曲げる=「背屈」という名前で呼んでもいいことになっている。