縫合 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
縫合(ほうごう)とは、または頭蓋縫合(とうがいほうごう)とは、頭蓋をつくっている頭蓋骨の間の結合の形式のこと。広い意味での関節に含まれるが、不動結合(不動関節)の一種で、骨と骨の間がコラーゲン線維や靱帯でがっちり固定されていて動けない。骨の間に軟骨はない。このような結合を線維性結合とよぶが、その代表例。
ほとんどの縫合は、それぞれの骨の縁が激しく入り組んでいて、それが両方の骨の間で噛み合うようにあわさっている。冠状縫合、矢状縫合、ラムダ縫合などはこれ。それに対して、鱗状縫合では縫合をつくる骨はそれぞれ端が薄くなり、重なり合って結合しているため、この名がある。
縫合の例 †
- 冠状縫合(かんじょうほうごう)
- 前頭骨と頭頂骨の間
- 矢状縫合(しじょうほうごう)
- 左右の頭頂骨の間
- ラムダ縫合(ラムダほうごう)
- 頭頂骨と後頭骨の間
- 鱗状縫合(りんじょうほうごう)
- 側頭骨鱗部と頭頂骨の間