腸間膜 のバックアップ(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

小腸間膜でこの項目を参照しています

 腸間膜とは、小腸間膜の意味で、十二指腸以外の小腸(=空腸回腸)を腹腔の背中側の壁(=後腹壁)につなぎ止めている膜状の構造のこと。小腸に出入りする血管神経などは、この中を通り、内臓脂肪が蓄積される場所でもある。全体がひと続きになった膜で、小腸がからまないようにする働きもある(→「小腸間膜の意味」の項目へ)。

 もっと広い意味で、腸間膜を、小腸間膜以外に結腸間膜なども含む総称として使うこともある(→「広い意味の腸間膜」の項目へ)。

目次
 

小腸間膜の意味

 小腸の空腸回腸が、腹腔の背中側の壁(後腹壁)につながっている膜状の構造)。腸間膜の表面は両面が腹膜におおわれている。後腹壁から腹膜が伸びて小腸を包み、再び後腹膜に戻るとき、小腸と後腹壁のあいだの2層の腹膜がくっついたもの。2層の腹膜の間には、動脈と静脈、神経、リンパ管やリンパ節などが。

言語表記発音、読み方
日本語医学腸間膜*ちょうかんまく
小腸間膜しょうちょうかんまく
英語mesentery (of small intestine)ッセンテリー(・オブ・スモール・インテスティン)
ラテン語mesenterium dorsale communeメセンテリウム・ドルサーレ・コミュネ

 腸間膜が後腹壁につながっている箇所は、十二指腸と空腸の境界部のあたりが上端で、その下方15cmほどの場になっている。

広い意味の腸間膜

言語表記発音、読み方
日本語医学腸間膜*ちょうかんまく
英語mesenteryッセンテリー
ラテン語mesenteriumメセンテリウム

カテゴリー: 消化器系 | 消化管 | 腹部 | 小腸 | 器官

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。