随意筋 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
随意筋とは、筋肉のうち、意識的に動かすことができるタイプの筋のこと。筋の種類で言えば、骨格筋はたいていみな随意筋である。逆に、心臓の心筋、内臓などにある平滑筋(内臓筋)は、自分の意思で運動を起こしたり止めたりできないので、不随意筋という。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 随意筋 | ずいいきん |
英語 | voluntary muscle* | ヴォランタリー・マッスル |
* voluntary は自分の意思で、自発的に。volunteer ヴォランティーア は、自発的に(何かを)行う人 |
意識的な運動には、大脳新皮質が直接的、間接的に運動の指令を出している。随意筋ではこの回路があるが、不随意筋ではそういう回路はない。内臓などの平滑筋では視床下部などが自律神経を通してその運動を支配しており、一方、心筋では脳などの神経系ではなく、心臓内の、特殊な心筋(特殊心筋線維)が運動を起こしている。
随意筋である骨格筋であっても、意識的な運動以外にも、反射や無意識的な調節的な運動「も」行う。これと不随意筋の話を混同しないようにする。不随意筋とは、意識的な運動の「できない」タイプの筋のこと |