腹部 のバックアップ(No.3)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
腹部とは、おおざっぱにいうと、胴体(=体幹)を輪切り(水平断)にしたときの下半分を指す。上半分は胸部。特に、腹腔内臓とそれを囲む部位を指す。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 腹部 | ふくぶ |
英語・ラテン語 | abdomen * | アブドーメン、アブドゥメン | |
belly | ベリィ |
* | 昆虫の腹部も abdomen |
腹部の内臓がある場所は腹腔といい、そのまわりを囲む筋肉や骨などできた壁を腹壁という。腹腔と腹壁をまとめて腹部という。腹部の上の端は、胸腔と腹腔の境をつくる横隔膜である。腹部の下の端は、内臓が骨盤に囲まれているところまで。
骨盤内にある内臓を骨盤内臓というが、骨盤と骨盤内臓のある場所を骨盤部、骨盤腔と呼び、腹部に含めないときもある。また、体の後ろ側の壁は、背部(背中)や殿部(おしり)だが、これらを腹部に含めないときもある。
上の場所に対応した体の表面(体表)の部分を指す場合もある。