脊柱 のバックアップ(No.4)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
関連する内容は、椎骨の項目にもあります
脊柱とは、または、脊椎とは、背骨の全体のこと。背中の左右の中心(=正中)を、頭蓋の下の頚部から、おしりまでつながっている。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 脊柱* | せきちゅう |
脊椎* | せきつい | ||
一般 | 背骨 | せぼね | |
英語 | vertebral column | ヴァーテブラル・カラム | |
spinal column | スパイナル・カラム | ||
vertebrae** | ヴァーテブリー、ヴァーテブライ | ||
spine*** | スパイン | ||
一般 | backbone† | バックボウン | |
ラテン語 | columuna vertebralis | コルムナ・ウェルテブラリス |
* 脊 (セキ)は、背中の「背」(せ、ハイ)とは別の字で、「トゲトゲしたもの」の意味。1個1個の椎骨がでっぱり(突起)が多くトゲトゲした形をしているから ** vertebrae は、vertebra ヴァーテブラ(椎骨)の複数形で、脊柱全体を指す言い方 *** spine はトゲの意味。ちょっとくだけた言い方 † 「背骨」に相当する言い方 |
脊柱は、1本の長い骨ではなく、ダルマ落としのコマのような小さな骨(椎骨)がたくさん(20個以上)積み重なり、連なってできている。1個1個の椎骨の間にはぶあつい椎間円板(椎間板)という軟骨がはさまれていて、そこで関節をつくって積み重なっている。体重を支えて姿勢を維持し、また体を曲げたり回したりひねったりするときには、その運動の軸となる。
また、椎骨1個1個の形はリング状になっていて、みな穴が開いている。この穴を椎孔というが、これがたてに連なって細長い管状の空間を作っている。これを脊柱管という。脊柱管には脳とつながっている脊髄が通っている。