自律神経系 のバックアップ(No.4)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 自律神経系とは、体中に張り巡らされた末梢神経系のうち、主に内臓などの機能を調節しているもの。大抵は無意識的に、自動的、自律的に調節されているのでこう呼ばれる。植物神経系ともいう。

言語表記発音、読み方
日本語医学自律神経系じりつしんけいけい
植物神経系しょくぶつしんけいけい
英語autonomic nervous systemオートーミック・ーヴァス・スィステム
vegetative nervous systemヴェジテイティブ・ーヴァス・スィステム

 交感神経副交感神経はどちらも自律神経に含まれる。これらの主なはたらきは内臓筋平滑筋)の運動(のぜん動運動、血管の収縮など)を制御したり、分泌消化液など)を調節したりすること。

 自律神経は、中枢神経系から内臓などの機能を調節する神経系なので、別の言い方で、内臓運動性神経または内臓遠心性神経ともいう。

 内臓などの状況を中枢神経系脊髄)に伝える内臓知覚性神経内臓求心性神経)を自律神経に含める場合もある。しかし、視覚聴覚皮膚知覚などの感覚を伝える神経や、骨格筋の運動を制御する神経などは含まれない。

カテゴリー: 神経系 | 末梢神経系 | 自律神経系 | 器官系

 
 

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