上行結腸 のバックアップ(No.5)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 上行結腸とは、結腸の最初の部分で、内容物が下から上向きに流れるように向いているのでこう呼ばれる。

 上行結腸は、腹腔の右側を縦に走り、下端で盲腸虫垂とつながる。上行結腸と盲腸の境界に、横から小腸の最後の部分である回腸がつながる。上行結腸の上端は折れ曲がって横行結腸につながる。

 上行結腸は、腹腔背側の壁(=後腹壁)にくっついていて、前面や側面だけが腹膜に覆われるので、後腹膜器官に含められる。一方、横行結腸は後腹壁から離れ、腹腔の前部にあるため、まわり全てを腹膜に覆われる(=腹膜内器官)ので異なっている。

 上行結腸の壁の構造は、それ以外の結腸と同じである。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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