外転 のバックアップ(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 外転とは、関節などの運動の向きについてのことばで、その関節の運動の基準となる構造から遠ざかるような向きの動きのこと。上肢下肢やそのなどで考えることができる。対義語は内転

* abduction の一般的な意味は「誘拐」。「外に連れ出す」つながり
言語表記発音、読み方
日本語医学外転がいてん
英語abduction*アブクション

 関節に主に外転の動きをさせる筋を、外転筋ということがある。

外転の例

上肢の関節手首の関節、下肢のの関節や足首の関節

 基準となるのは、体の左右の中心(正中)。その運動によってその関節から先の部分が、体の左右の中心線から遠くなる向きに動く運動のこと。例)腕(=上肢)を体の横につけて下ろした状態から、腕全体を体の左右の方向に上げていく時の運動は、肩関節の動きによって、腕が体の正中から離れていく向きの運動なので、肩関節の外転である。

の指の根元の関節

 その運動によって、その指が手や足の正中から遠くなるような向き、つまり、指が開くような方向の運動のこと。つまり、親指と小指では、外転の向きは反対になる。

カテゴリー: 方向 | 運動

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。