末節 のバックアップ(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 末節とは、指節(=指の関節と関節の間の部分)のひとつで、指の一番先端から、1つ目の関節(=遠位指節間関節、DIP関節)までの部分のこと。末節は、手の指(手指)と足の指(足指)すべてにある。ここには、末節骨が中に入っていて、がある。

- 遠位指節間関節は、一般にいう、指の第1関節のこと
* 英語では末節の中にある骨(末節骨)も、末節と同じ呼び方をするので注意
** 指節を番号で呼ぶ呼び方もあるが、親指と他の指で番号が異なるのと、指の番号の数字と混同しやすいので避けたほうがよい
*** 指節を番号で呼ぶ呼び方では、親指以外は third phalanx ード・ファンクス、親指では second phalanx カンド・ファンクスとなる。親指には指節が2つで中節がないと考えるため
† 指節を番号で呼ぶ呼び方では、親指以外では phalanx tertius プファランクス・テルティウス(tertius; 第3の)、親指では phalanx secundus プファランクス・セクンドゥス(secundus;第2の)。親指には指節が2つで中節がないと考えるため
言語表記発音、読み方
日本語医学末節まっせつ
英語distal phalanx*,**,***ディスタル・ファンクス(フェイランクス)
ラテン語phalanx distalis**,†プファランクス・ディスタリス

 親指以外の指では、指の途中に関節が2つ(遠位指節間関節近位指節間関節)あるので、指節は3つあり、指の先端から順に、末節、中節基節という名前がついている。親指では関節がひとつ(指節間関節)なので指節は2つ、それらは末節と基節と呼び、親指には中節がない。

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<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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