細線維 のバックアップ(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 細線維(さいせんい)とは、または、原線維(げんせんい)、小線維(しょうせんい)とも呼ばれ、より大きく太い線維の構成要素となっている細い線維のこと。つまり、細線維(原線維、小線維)が集合してより太い線維をつくっている場合に使う。英語の fibril フィブリル(ラテン語の fibrilla フィブリラ)の訳語として作られた言葉。神経線維(=軸索)の中にある神経原線維筋線維(=筋細胞)の中にある筋原線維コラーゲン線維をつくるコラーゲン細線維などで使う。

 語源はラテン語で、ラテン語で線維を fibra (フィブラ、英語の fiber ファイバーに相当)といい、これを構成する一段階細くて小さい線維を fibrilla (フィブリラ、英語の fibril フィブリルに相当)と呼んだ。この -illa (英語の -il)は指小辞(ししょうじ)といって、ラテン語で、そのものが小さい、少ない、かわいい、などのときにつける接尾語。

 細胞質にある細胞骨格をつくる線維の一種で、microfilament (マイクロフィラメント)の訳語として細線維を使う場合もあるが、こちらの用語としては、マイクロフィラメント(ミクロフィラメント)、微細線維、微細糸、微細細糸などのほうがよく使われる。

 
 

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