脊柱 のバックアップ(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

背骨脊椎でこの項目を参照しています

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 脊柱とは、または、脊椎とは、背骨の全体のこと。背中の左右の中心(=正中)を、頭蓋の下の頚部から、おしりまでつながっている。

言語表記発音、読み方
日本語医学脊柱 (*1)せきちゅう
脊椎 (*1)せきつい
一般背骨せぼね
英語 vertebral columnヴァーテブラル・ラム
spinal columnイナル・ラム
vertebrae (*2)ヴァーテブライ
spine (*3)イン
一般backbone (*4)ックボウン
ラテン語columuna vertebralisコルムナ・ウェルテブラリス

*1 (セキ)は、背中の「背」(せ、ハイ)とは別の字で、「トゲトゲしたもの」の意味。1個1個の椎骨がでっぱり(突起)が多くトゲトゲした形をしているから
*2 vertebrae は、vertebra ヴァーテブラ(椎骨)の複数形で、脊柱全体を指す言い方
*3 spine はトゲの意味。ちょっとくだけた言い方
*4 「背骨」に相当する言い方

 脊柱は、1本の長い骨ではなく、ダルマ落としのコマのような小さな骨(椎骨)がたくさん(20個以上)積み重なり、連なってできている。1個1個の椎骨の間にはぶあつい椎間円板(椎間板)という軟骨がはさまれていて、そこで関節をつくって積み重なっている。体重を支えて姿勢を維持し、また体を曲げたり回したりひねったりするときには、その運動の軸となる。

 また、椎骨1個1個の形はリング状になっていて、みな穴が開いている。この穴を椎孔というが、これがたてに連なって細長い管状の空間を作っている。これを脊柱管という。脊柱管にはとつながっている脊髄が通っている。

 

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