虫垂 のバックアップ(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 虫垂とは、または、虫様突起とは、消化管の一部分の名前。大腸のもっとも小腸側の端にある盲腸の先に付いている。長さ~10 cm、太さ数 mm 程度の小さな突起物で、内部は盲腸とつながっているが、行き止まり。ここが炎症で腫れるのが虫垂炎。虫垂炎は、いわゆる「盲腸」だが、盲腸の手術では盲腸を取るわけではなく、虫垂だけ取る。

 大腸の最初の部分は、右の側腹部にあり、小腸が付く場所を境に、上に続く上行結腸と、下にある短い盲腸に分かれる。虫垂は盲腸の下についている。

 虫垂の構造は、結腸盲腸などの大腸に近い構造をしているが、管の直径が非常に細い。虫垂の壁は、リンパ組織が発達している。周囲すべてを腹膜に覆われていて、その一部は虫垂間膜として小腸回腸)などとつながっている。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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