虹彩上皮 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- ソース を表示
- 虹彩上皮 へ行く。
- 1 (2013-10-01 (火) 18:11:51)
- 2 (2013-10-01 (火) 20:51:46)
虹彩上皮(こうさいじょうひ)とは、虹彩のうち、眼球の内側に面した表面を覆う上皮のことで、この場所のメラニン色素の量によってほぼ眼の色が決まる。メラニン色素が多いと、目が茶色になり、少ないと灰色、青になる。網膜虹彩部ともいう。
虹彩は、眼球の黒目のうち、中央部の瞳(瞳孔)を囲む周囲のドーナツ状の部分。虹彩の内部には瞳孔括約筋や瞳孔散大筋があり、瞳孔の大きさが変わるのは虹彩の変化による。虹彩は、コラーゲン線維が豊富な虹彩支質と内側の表面の虹彩上皮からできている。虹彩上皮は、虹彩の内側の表面だけにあり、虹彩の外側に面する表面にはない。虹彩上皮は2層の細胞層で、この細胞にはメラニン色素が沈着していて、光を通さないので、眼球内に入る光をさえぎる働きがある(黒目のうち、虹彩のない中央部の瞳孔のところだけが光を通す)。