すじ肉
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
すじ肉、スジ肉とは、特定の筋肉の名前ではない。食肉のうち、筋(すじ)ばった肉のことを指す呼び方。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 一般 | すじ筋、スジ肉 | すじにく |
この場合の「すじ」とは、筋肉の表面を覆う筋膜の結合組織や、筋と筋の間の結合組織などのこと。これらの結合組織は、コラーゲンなどの線維性成分を多く含んでいるため、筋肉の部分よりも硬い。また脂肪組織を多く含んでいて、脂っぽい場合もある。
上等の食肉の部位では、肉のかたまりは、一つの筋肉、あるいはひとつの筋の一部からできている。それに対して、いくつもの(比較的小さな)筋が集まって構成されている部位では、それら全体をまとめてかたまりとして扱わざるを得ない。したがって、スジ肉とはいくつもの筋肉が集まったものであり、肉のかたまりの中にすじを多く含んでいる。