オッディの括約筋
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
胆膵管膨大部括約筋でこの項目を参照しています
オッディの括約筋とは、胆汁と膵液とが十二指腸に流れ込むのを調節する筋。胆汁と膵液が十二指腸に流れ込む胆膵管で、十二指腸につながる直前の部分で管を取り囲んでいる筋(括約筋)の層のこと。オッディの括約筋が収縮していると、管が閉じて、胆汁と膵液が流れない。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | オッディの括約筋* | オッディのかつやくきん |
胆膵管膨大部括約筋 | たんすいかんぼうだいぶかつやくきん | ||
英語 | Oddi's sphincter* | オッディズ スフィンクター | |
sphincter of hepatopancreatic ampulla | スフィンクター・オブ・ヘパト-パンクリアティック・アンピュラ |
* オッディ(Oddi)は人名。ルッジェーロ・オッディ Ruggero Oddi から |
胆汁が十二指腸に流れ込む胆管(総胆管)と、膵液が十二指腸に流れ込む膵管(主膵管)とは、十二指腸の直前で合流し、胆膵管となる。胆膵管が十二指腸に合流するところは、接続した管が十二指腸の内側に向かって飛び出した形になっているが、これは大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)という。この部分の内部に平滑筋の括約筋がある。