筋頭
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
筋頭とは、筋の両端が腱につながるあたりで細くなる場所のうち、筋からみて体の中心に近い(近位)側(=筋の起始の側)の部分のこと。筋頭の反対側にある、体の中心から離れた(遠位)側(=筋の停止の側)を筋尾という。筋の真ん中の太くなったところは筋腹。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 筋頭 | きんとう |
英語 | caput of muscle | カプト・オブ・マッスル | |
head of muscle * | ヘッド・オブ・マッスル | ||
ラテン語 | caput musculi | (ラテン語読み)カプート・ムスクリ |
1つの筋腹につながる筋頭が2つに分かれている筋を二頭筋と呼ぶ。同様に3つに分かれていれば三頭筋、4つに分かれていれば四頭筋。五頭筋というのは、人体にはたぶんない。
筋頭、筋腹、筋尾は、おもに紡錘状筋(筋の形の分類で、真ん中が膨らんで、両端が細く、紡錘形をした筋)にあるが、それ以外の形の筋でも雰囲気でそう呼ぶ。