白質
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
白質とは、脳や脊髄などの中枢神経系の組織のうち、神経細胞の細胞体がほとんどない場所のこと。神経細胞体の集まっている場所は、灰白質という。白質には、神経細胞から伸びる神経線維がたばになって通っている。中枢神経系の神経組織は、白質と灰白質からできている。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 白質 | はくしつ |
英語 | white matter | ホワイト・マター | |
white substance | ホワイト・サブスタンス | ||
ラテン語 | substantia alba | スブスタンティア・アルバ |
脳を切断して断面を見ると、光を反射して白く明るくみえる部分と、比較的暗く、灰色に見える部分とがある。この見た目の色の違いが灰白質、白質の名前の由来。白質に多くみられる有髄神経線維のミエリン鞘が白く明るい色をしているのが色の違いの原因。