腱
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
腱とは、筋肉、特に骨格筋で、筋の本体(筋腹)の端や途中についている丈夫なひも状の結合組織。コラーゲン線維がびっしりと配列してできている。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 腱 | けん |
英語 | tendon | テンドン | |
sinew | スィニュー | ||
ラテン語 | tendo | テンド |
腱そのものは収縮したりしないが、筋肉が収縮したときの引っ張り力を、筋肉がついている骨などに伝え、骨を引っ張るはたらきがある。非常に強い力に耐え、衝撃を吸収できるように弾力性もある。肉眼で見ると白または白銀色の光沢がある。アキレス腱が有名。
腱の構造 †
結合組織のうち、密性結合組織、線維性結合組織などに分類される。コラーゲン線維がびっしりとすきまなく配列し、束になっている。このコラーゲン線維をつくった細胞は、腱細胞と呼ばれる線維芽細胞の一種で、コラーゲン線維のすき間に点在している。