紡錘状筋

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 紡錘状筋とは、の形による分類のひとつ。両側が細く中央が太い紡錐形をしている筋のこと。中央の太いところが筋組織からできている収縮するところで、筋の力をに伝えるはその両端の細い部分にある。このタイプの筋には上腕二頭筋などがある。

言語表記発音、読み方
日本語医学紡錘状筋ぼうすいじょうきん
英語fusiform muscleフューズィフォーム・ッスル
spindle-shaped muscleンドゥル-シェイプト・マッスル

 紡錘状筋の筋線維(筋細胞)は、の両端にあるをつなぐようにのびているので、筋線維が長く、筋の方向と筋線維の方向が一致している。このため、筋線維が筋の中で斜めにのびる羽状筋と比べて、筋線維が収縮したときに筋の長さの変化が大きい、筋線維の本数が少ないので出せる力の量があまり大きくない、などの特徴がある。

 紡錘状筋の中央の太いところを筋腹、筋の起始(体の中心に近い、動きの小さい側)に近い端を筋頭停止の近い端を筋尾という。

カテゴリー: 運動器系 | 筋系 |

 
 

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