線維化

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 線維化とは、病的な変化のひとつで、もともとなかったはずの場所に、大量のコラーゲン線維などの線維性成分や細胞外基質を含む結合組織が大量に増えてしまうこと、またはそれによって起こる障害。いろいろな臓器やからだの部位で起こる。

言語表記発音、読み方
日本語医学線維化、繊維化せんいか
英語形容fibroticフィブティック
fibrosingフィブーズシング

 傷が治るときには一時的に起こるが、炎症などの他さまざまな原因で、慢性的な線維化が起こることもある。線維化すると堅くなるため、形の変化や伸び縮みが重要な臓器(例、など)では機能が果たせなくなったり、線維化することでその場所や臓器が膨れ上がって周囲の構造を圧迫したり、線維化した場所を本来占めていた機能をもった細胞などがなくなるなどして、機能が低下したりする。

 コラーゲン線維をつくるのは線維芽細胞(フィブロブラスト)なので、線維化のときは線維芽細胞がそこに集まり活性化されている。

カテゴリー: 結合組織

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。