腕神経叢
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
腕神経叢とは、脊髄神経の前枝がつくる神経叢(数本以上の末梢神経が合流、分岐をしてつながりが入り組んでいるところ)のひとつ。脊髄神経のうち、上肢やその周辺の上肢帯にいくものが、その途中でつくる神経叢である。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 腕神経叢 | わんしんけいそう |
英語 | brachial plexus | ブレィキアル・プレクサス | |
ラテン語 | plexus brachialis | プレクスス・ブラキアリス |
上肢の運動や知覚を支配する脊髄神経は、第5頚神経~第8頚神経および第1胸神経のそれぞれ前枝が中心。この5本の神経が脊髄をでたあと、複雑な合流、分岐を繰り返す箇所が腕神経叢。腕神経叢を経由して筋皮神経、正中神経、尺骨神経、腋窩神経、橈骨神経などたくさんの神経が上肢に進む。