弾性軟骨 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
弾性軟骨とは、軟骨組織の種類のひとつ。軟骨細胞から分泌され、軟骨の主成分となる軟骨基質は硝子軟骨(ヒアリン軟骨)によく似ているが、軟骨基質内に弾性線維が多く含まれているところは違っていて、硝子軟骨よりも弾力性があり、色が黄色っぽい。弾性軟骨でできている軟骨には、耳介(体の外に出ている耳の部分)にある耳介軟骨、外耳道(耳の穴)や耳管(中耳とのどをつなぐ)の軟骨、喉頭蓋(気管につながる喉頭の上に突出した部分)の軟骨などがある。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 弾性軟骨 | だんせいなんこつ |
英語 | elastic cartilage | エラスティック・カーティリッジ | |
ラテン語 | cartilago elastica | カルティラゴ・エラスティカ |
軟骨組織は、軟骨細胞と軟骨細胞が周囲に分泌したものがたまってできる軟骨基質でできている。軟骨基質には、プロテオグリカンなどの細胞外基質と、線維が含まれている。線維の種類によって、軟骨組織は3種類に分類されている。弾性線維には、硝子軟骨とともに、II型コラーゲンからできているコラーゲン細線維がたくさん含まれているが、それに加えて、弾性線維が多く含まれている。軟骨が半透明に透き通って見えるのは硝子軟骨と同じだが、黄色っぽく見えるのが特徴の軟骨。