扁桃 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
扁桃腺でこの項目を参照しています
扁桃とは、咽頭などの粘膜の決まった場所に、リンパ組織が集まった器官。器官系ではリンパ系に分類される。口蓋扁桃、舌扁桃、咽頭扁桃など、これらは、どこにあるかによって区別されているが、基本的な構造は似ている。
*1 「扁桃」がうまく漢字変換できないときは、「扁桃腺」なら一発変換できるかもしれない
*2 「扁桃腺」は通称。扁桃は分泌腺ではないので、ふつう腺はつけない
扁桃とはもともとアーモンドの意味で、扁桃を表面から見ると、アーモンド形に楕円形にふくらんでいる。表面の上皮には上皮が落ち窪んだ穴がいくつも開いていて(扁桃陰窩、あるいは単に陰窩と呼ばれる)、その穴を囲むように上皮の下にリンパ小節が配列している。
扁桃は、その場に侵入してきた異物(細菌など)が体の免疫システムと触れ合う場所で、異物を認識し、これを攻撃する準備をするための場所。また扁桃は細菌などが増えやすい場所でもあり、炎症を起こしやすい。
同じリンパ系に含まれる器官であるリンパ節が、リンパ管のリンパ液の流れの途中に位置するのと違い、扁桃にはリンパ液が流れ込むリンパ管がきていない。
関連項目 †
- ワルダイエルの咽頭輪(扁桃輪)