移行上皮 のバックアップ(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 移行上皮とは、上皮の分類のひとつで、上皮を引っ張って広げると、上皮が薄くなり、大きく広がるという特殊な性質をもつ上皮。伸びて広がったときと、縮んだときでは上皮の様子がかなり異なっていて、その2つの状態の間を「移行」することから名付けられた。尿が溜ると伸びる膀胱の上皮などがこれ。

 重層上皮の一種で、細胞が何層かにつみかさなっているが、伸びたときと、縮んだときでは、何層つみかさなっているかが変わるように見える。また、それぞれの層の細胞は立方に近いが、表層に面する細胞がもっとも大型で特徴的な形の変化を示す。上皮が縮んだときは立方だが、伸びたときはこの細胞も薄く広がり扁平になる。

 膀胱内腔に面する上皮、膀胱に隣接する器官尿管の全体、尿道のうち膀胱の近く)で見られる。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。