血小板 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
血小板とは、血液中に存在する細胞(血球)のひとつで、止血や血栓の形成に関係する細胞。細胞とはいっても核はなく、細胞質が細胞膜で囲まれてできているだけの細胞のかけらのようなもの。
血小板は不定形で、血液中では円盤のような平たい袋状をしている。大きさは赤血球よりもずっと小さく直径2~3μm。血管が傷ついて破れると、破れ目に血小板がベタベタと貼り付き、更に血小板どうしが凝集してふさぐことで止血が起こる。血小板が少ないと、体のあちこちで常に自然に起きている血管からの小さな出血がなかなか止まらなくなる。
血小板は骨髄で作られる。骨髄の巨核球の細胞質の一部は細く伸びていて、それがちぎれて血液中に出て血小板となる。血小板は細胞質だけなので、細胞分裂などはしない。血液中での血小板の寿命は10日ほどで、脾臓で吸収される。