上橈尺関節 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2017-05-10 (水) 20:29:05)
- 2 (2017-07-14 (金) 19:07:10)
上橈尺関節とは、肘の前腕側にある関節で、橈骨と尺骨がつくる。前腕に並んでいる橈骨と尺骨は、肘と手首の2箇所で接していて、肘で接する部位が上橈尺関節、手首で接する部位が下橈尺関節である。これらの関節の働きは、手首を回す運動(回内、回外)のとき、橈骨と尺骨がねじれるが、これにあわせて橈骨と尺骨がその場で回転(=回旋)できるようにしていること。車軸関節に分類される。
上橈尺関節は、尺骨の肘頭の外側面にある橈骨切痕と、橈骨頭の関節面のまわりにある関節環状面がつくる。橈骨切痕のくぼみに橈骨の関節環状面がはまりこんで固定され、橈骨は尺骨に接しながら、その場で空回りできるようになっている。運動の向きはこの1軸のみ。
上橈尺関節は、肘関節をつくる腕尺関節、腕頭関節とともに一つの関節包に包まれているので、肘関節に含めて考えることもあるが、肘の屈曲・伸展の運動には直接関係しない。