のど のバックアップ(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

構造についての詳細は、咽頭喉頭の項目にあります

 のどとは、の奥につながっている部分で、口から飲み込んだ食べ物が通るところ。一般名であり、解剖学的には咽頭(いんとう)と喉頭(こうとう)の2つの部分をあわせたもの、あるいはそのうちのどちらか一方を「のど」と呼ぶ。

言語表記発音、読み方
日本語一般咽、喉、咽喉(*1)のど
英語単数throatート

*1 咽頭を指す場合には「咽」、喉頭を指す場合には「喉」、咽頭と喉頭をあわせて呼ぶ場合には「咽喉」などの漢字をあてて、それぞれ「のど」と読ませることがある。

 咽頭と喉頭をまとめて「のど」として見てみると、のどの上の端は、鼻腔(=鼻の穴の空洞)とつながり、中ごろで口腔(=の中)とつながり、下端では2つに分かれ、食道と、気管につながっている。つまり、飲み込んだ食べ物も通るし、肺に出入りする空気も通る交差点のような部分である。

 このうち咽頭は、鼻腔と口腔の奥につながっている場所で、下端では食道につながっている部分のこと。下部では咽頭の前方に気管につながっている分岐があるが、分岐した先の気管側の部分が、喉頭である。喉頭は、その上端で咽頭につながり、下部では気管につながる。声を出す声帯は喉頭にある。

 つまり、咽頭は、食べ物と空気が両方通るところで、喉頭は空気だけが通る。

飲み込んだ食べ物は、口から消化管口腔咽頭食道)へとすすみ、空気は、鼻から気道鼻腔咽頭喉頭気管)へとすすむ。

 

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<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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