トライツ靭帯 のバックアップ(No.7)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

十二指腸提筋十二指腸空腸曲トライツ筋でこの項目を参照しています

 トライツ靭帯とは、小腸の途中にあって小腸を背中側の壁(後腹壁)につなぎとめている靭帯のような構造。十二指腸空腸の境界にある。十二指腸をささえているので。十二指腸空腸曲とも呼ばれる。また、靭帯の結合組織平滑筋が含まれていて、トライツ筋十二指腸提筋ともいう。

言語表記発音、読み方
日本語医学トライツ靭帯(トライツ靱帯) *トライツじんたい
十二指腸提筋じゅうにしちょうていきん
十二指腸空腸曲(十二指腸提靱帯)じゅうにしちょうていじんたい
トライツ筋 *トライツきん
英語Treitz ligament *,**トゥライツ・リガメント
suspensory muscle of duodenum ***サスペンサリィ・マッスル・オブ・デュオデナム
suspensory ligament of duodenum †サスペンサリィ・リガメント・オブ・デュオデナム
Treitz muscle *, ‡トゥライツ・マッスル
ラテン語musclulus suspensorius duodeni ***ムスクルス・ススペンソリウス・ドゥオデニ
ligamentum suspensorium duodeni †リガメントゥム・ススペンソリウム・ドゥオデニ
* 19世紀のチェコ(当時ボヘミア王国、のちオーストリア=ハンガリー帝国)の病理・解剖学者 ヴァーツラフ・トライツ(Václav Treitz)のこと
** トライツ靭帯に対応
*** 十二指腸提筋に対応
 十二指腸提靭帯に対応
 トライツ筋に対応

 小腸は、十二指腸だけが後腹壁に固定されている後腹膜器官で、そのあとの空腸回腸は後腹壁から離れる。トライツ靭帯は、十二指腸と空腸の境界で腸が前方に出てくる折れ曲がりの部位(十二指腸空腸曲)で十二指腸を後腹壁に固定している。

カテゴリー: 消化器系 | 腹部 | 人名付

 
 

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