基底膜 のバックアップ(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 基底膜とは、ある種の細胞結合組織との間にある非常に薄い。すべての細胞にあるわけではなく、上皮脂肪細胞筋細胞シュワン細胞などでみられる。細胞の足場のような層。上皮でよく発達していて、シート状の上皮と、上皮の下にある結合組織との間には1層の基底膜が挟まっている。ちょうど、お花見のときに、芝生(結合組織)に直接座るとチクチクしたりぬれたりするので、レジャーシート(基底膜)を敷いて、その上に人々(細胞)が座っている感じ。

 基底膜は、細胞膜とはまったく違うもの。細胞膜は細胞の表面にある細胞の一部だが、基底膜は細胞がつくって周囲に分泌した物質からできている細胞外基質の一種。細胞膜は脂質二重膜からできていて、水溶性の物質を通さず、細胞の内外を区切っているが、基底膜はコラーゲンIV型コラーゲン)などタンパク質が網の目になっているだけで、水溶性の物質は自由に通り抜けられる。

 
 

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