肺尖 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
肺尖(はいせん)とは、左右の肺の上端のこと。肺は下にいくと太くなり、上が細くなっていて、その上端はとがった形をしているのでこう呼ばれる。
肺は胸腔にぴったりはまっている。胸腔を囲む壁は胸郭とい、おもに肋骨と肋間筋でできている。胸郭の上端には、胸郭上口という穴(第1肋骨と胸骨、第1胸椎で囲まれている穴)がある。胸腔は胸郭上口から少し上までつながっているので、そこには肺もある。つまり、肺尖のある高さも胸郭上口よりも少し上である。