ガストリン
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
ガストリンとは、胃の幽門部の粘膜から血液中に分泌されるホルモン。アミノ酸17個(または34個)からできているペプチドホルモンである。胃の中に食べ物が入ってきたのを感知して血液中に分泌される。作用は、胃底腺(固有胃腺)の壁細胞からの胃酸(塩酸)の分泌量を増やし、消化を助ける働きがある。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | ガストリン | |
英語 | gastrin | ガストゥリン |
胃をラテン語で gaster ガステルというが、ガステルから分泌されるホルモンなので、ガストリン。
ガストリンを分泌する細胞は、G細胞と呼ばれる胃腸内分泌細胞の一種。G細胞は、胃や十二指腸の粘膜上皮の中に散らばっているが、特に胃の出口に近い幽門前庭に多い。
アミノ酸34個からなる、サイズのちょっと大きいガストリン分子は、ビッグガストリンと呼ばれ、細胞からの分泌量は少ないが、血液中で分解、排泄されにくいため、血液中の濃度は高い。作用の強さは普通のガストリンと同じ。