ランゲルハンス島
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
ランゲルハンス島とは、膵臓の中に無数に散らばっている、大きくても直径数百µm 程度のごく小さな組織のかたまりで、インスリン、グルカゴンなどのホルモンを分泌する細胞が集まってできている。膵臓そのものは膵液を消化管に分泌する消化器系の外分泌腺だが、ランゲルハンス島が分泌するのはホルモンなので、ランゲルハンス島だけ別の器官のように扱って、内分泌系に含めることもある。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | ランゲルハンス島 * | ランゲルハンスとう |
膵島 | すいとう | ||
医学(略語) | ラ島、ラ氏島 ** | ラとう、ラしとう | |
英語 | Langerhans islet *,*** | ランガーハンス・アイレット | |
islet of Langerhans *,*** | アイレット・オブ・ランガーハンス | ||
pancreatic islet | パンクリアティック・アイレット |
* | ランゲルハンスは、発見者の名前。「島」とは、小さな組織のかたまりが散らばっている様子を島に見立てている |
** | ランゲルハンス島の略称。セルシウス温度のことをセ氏(温度)というのと同じ略し方 |
*** | 英語の islet は、island よりもっと小さい島のこと。islet のかわりに、island アイランド を使い、Langerhans island というときもある |